【教員採用試験】北九州市の二次試験|受験者4名の実録と5年間の出題傾向(模擬授業→集団討議→個人面接)

こんにちは、金井志津乃です! 

北九州市の二次って、模擬授業と集団討議と個人面接が全部あるんですよね……。1日で全部やるんですか? 圧迫面接だったらどうしよう。

令和9年度採用の二次は1人あたり1〜2日間(予定)で、模擬授業・集団討議・個人面接・(対象教科は)実技を受けます。そして圧迫については、受験された方から「模擬も討議も面接も、すべて圧迫なし」という報告が届いています。北九州市は、報告を見るかぎり「話しやすい雰囲気をつくってくれる」場面が多い自治体のようです。だからこそ、中身で差がつくと考えられます!

この記事では、北九州市公立学校教員採用候補者選考試験の第二次試験(模擬授業・集団討議・個人面接・実技)について、実際に受験した方々からご提供いただいた「生の質問」3年分をもとに、内容・流れ・傾向と対策をまとめます。

この記事の根拠

  • 令和6年度〜8年度採用(2023〜2025年夏実施)の受験者4名の実録を、年度別・校種別に収録(すべて無料で読めます)。令和8年9月時点で4名分ですので、正直にその数でお伝えします。
  • 市販の全国版過去問集5年分(令和4年度〜8年度採用)の北九州市分を独自に集計し、実録と突き合わせて傾向を出しています(設問文そのものは転載していません)
  • 日程・形式・実技・加点・提出書類は令和9年度採用の実施要項と、北九州市教育委員会の公表資料に照合済み
  • 北九州市は福岡県・福岡市とは完全に別実施です。日程・要項・倍率はすべて市が独自に公表しています。
  • 執筆:金井志津乃(高校地歴の教員採用試験に新卒合格・高校教員として6年半勤務・教採スクール「教員の学校」運営・YouTubeチャンネル登録者1.7万人・大学講演・教採専門誌「教員養成セミナー」への執筆経験)
令和9年度採用(2026年夏実施)|選考の日程

出願:令和8年4月1日(水)〜4月30日(木)17時(原則、電子申請)
第一次試験(筆記):令和8年7月12日(日)/一次合格発表:7月28日(火)
第二次試験(模擬授業・集団討議・個人面接・実技):令和8年8月1日(土)〜8月10日(月)(一人あたり1〜2日間・振替日は8月17日)
第二次試験合格発表:令和8年9月30日(水)(発表済み)
〔秋試験〕教職経験者特別選考(現職正規教員枠):出願令和8年8月17日(月)締切(開始日は資料により7月31日(金)または8月3日(月)の記載があります。時刻は秋試験の実施要項で確認してください)/試験令和8年10月4日(日)(会場・日程追加の有無は〔秋試験〕の実施要項と受験案内で確認してください)/発表10月下旬予定

令和9年度採用では、一次の発表から二次までわずか4日。しかも二次は8月上旬の10日間に集中しました。発表を待ってから模擬授業と討議の準備を始めるのでは、間に合わない可能性が高いです。※令和10年度採用の日程は、実施要項が公表されたら、そちらで確認してください。
出典:令和9年度(令和8年度実施)北九州市公立学校教員採用候補者選考試験 実施要項

お読みいただく前に

この記事は各自治体の実施要項等をもとに記載しています。ただし、日程や制度の変更、こちらの見落としがないとは言い切れません。最後は必ず、各自治体の実施要項をご自身でご確認ください。

目次

北九州市の二次試験|30秒でわかる基本情報

二次の科目模擬授業・集団討議・個人面接・実技試験の4つ(実施要項の表紙および「選考区分と試験の概要」より)。模擬授業・集団討議・個人面接は〔秋試験〕現職正規教員枠を除く全選考区分・全試験区分で実施(障害者特別選考も同じ内容)。
実技があるのは中学校教員および特別支援学校教員(中学部)の理科・音楽・美術・保健体育・英語の出願者・併願者のみ。特支中学部は、一般選考では中学校教員を併願する場合のみ。
個人面接面接官3人(令和6年度採用の報告)。時間は10分(令和6年度採用・小学校の報告)と15分(同年度・中学校の報告)の両方あり。面接官がローテーションで3〜4問ずつ質問し、「個人について」「教育法規・時事について」「場面指導について」とテーマが分かれていたという報告あり。
模擬授業令和6年度採用の報告では、面接官2人・受験生4〜6人のグループ制でした。指導案(略案)を10分で記入 → 実演5分。待っている受験生は児童生徒役でした。令和6年度採用の中学校の報告では、板書・指名発言は必須、机間巡視も可(面接官の目の前はNG)でした。後方の黒板に大きなタイマーあり。書いた指導案は回収されます。
集団討議令和6・7年度採用の報告では、模擬授業と同じ部屋・同じメンバーで、模擬授業が1巡したらすぐ開始でした。時間は受験生の人数×5分(4人なら20分、5人なら25分)でした。冒頭に模擬授業の感想を1人1分ずつ述べ、そのあと本題へ。最後にまとめて面接官に発表します。司会・タイムキーパーはメンバーで決める(任意)が、発表係は必須。
雰囲気令和6年度採用・小学校の報告で「模擬も討議も面接もすべて圧迫なし」「カウンセリングマインドが徹底され、頷きや相槌が多く話しやすい」。冒頭に「緊張すると思いますが、リラックスして落ち着いて話してください」と声をかけられた例も。
一次試験筆記のみ(教職教養=教育原理・教育心理・教育法規等および一般教養/出願した教科の専門試験。英語受験者はリスニングも。ただし一般選考で専門試験があるのは中学校教員・特別支援学校教員(中学部)・養護教員・栄養教員で、小学校教員は教職教養のみ、特別支援学校教員(小学部・中学部)は特支専門もあります)。小論文(論作文)の実施は、実施要項に記載がありません。
服装市が「職員の服装の軽装化」を通年実施しているため、令和9年度採用の第一次試験の注意事項(令和8年6月24日付)と〔秋試験〕現職正規教員枠の注意事項(令和8年9月25日付)では、試験当日の服装は軽装(ノーネクタイ、ノー上着、開襟シャツ、ポロシャツ等)とされていました。第二次試験の服装は、受験案内で確認してください

※出典:令和9年度採用 実施要項、および令和6年度〜8年度採用の受験者報告。
配点と評価の観点は実施要項に記載がなく、市が別途公表している資料も確認できていません。この記事では推定の配点を書いていません。

北九州市いちばんの特徴|模擬授業と集団討議は「地続き」

ここが、他の自治体ではあまり見かけない流れだと私は考えています。受験者の報告では、北九州市の模擬授業と集団討議は、別々の試験ではなく、ひとつづきの流れになっていました。受験者の報告から復元した当日の流れがこちらです。

  1. 4〜6人が1つの教室に入り、指導案(略案)を10分で書く(用紙1枚。書いたものは回収されます)
  2. 1人ずつ5分の模擬授業。待っている受験生は児童生徒役として座り、指名されたら答えます(「二回は児童役に当てる」という報告あり)。
  3. 全員の模擬授業が1巡したら、間を置かずに集団討議へ。メモ用紙が1枚配られます(こちらも回収)。
  4. まず1人1分ずつ「模擬授業の振り返り・感想」を述べる(アイスブレイクを兼ねています)
  5. 各自で考える時間を数分とったあと、本題の討議。司会・タイムキーパーはメンバーで相談して決めます。
  6. 時間内にまとめて面接官に発表(発表係は必須)。持ち時間は「人数×5分」なので、感想+討議+まとめをこの中に収めます。

この設計、よくできています。「自分の授業を客観的に振り返れるか」と「他の人の授業をちゃんと見ていたか」が、討議の冒頭で見られている可能性があります。しかも持ち時間には感想もまとめの発表も全部込み。だから北九州市の集団討議は、議論の中身と同じくらい「時間設計」が評価に影響すると考えられます。「討議20分」ではなく「感想+討議+発表で20分」だと思って練習してください。

北九州市の倍率|令和9年度採用は志願694人・採用予定170人

北九州市教育委員会が公表した令和9年度採用(2026年夏実施)の志願状況です。全体では志願694人・採用予定170人・志願倍率4.1倍(前年度は志願754人・採用予定219人・3.4倍)でした。

区分令和9年度 志願者採用予定志願倍率令和8年度 志願者採用予定志願倍率
小学校(小中一貫枠を含む)263人80人3.3倍324人115人2.8倍
中学校(10教科計)269人47人5.7倍280人60人4.7倍
特別支援学校(小学部+中学部)78人40人1.8倍72人40人2.1倍
養護教員68人3人22.7倍78人4人19.5倍
栄養教員16人若干名————
合計694人170人4.1倍754人219人3.4倍

※志願倍率=志願者数÷採用(予定)者数(どちらの年度も志願を締め切った時点で算出。北九州市教育委員会の公表定義)。特別支援学校の倍率は公表値をそのまま掲載しています(公表されている志願者78人・採用予定40人から計算すると約2.0倍になります)。
出典:北九州市教育委員会「令和9年度北九州市公立学校教員採用候補者選考試験の志願状況」

令和9年度採用の第二次試験の合格者は令和8年9月30日(水)に発表されました(区分別の合格者数を当ブログで合計すると180人)。志願者数・受験者数・倍率の統計は、令和8年10月時点では未公表です。ひとつ前の年度、令和8年度採用の最終結果は志願793人に対して最終合格263人、倍率3.0倍(前年度の令和7年度採用は志願848人・合格334人・2.5倍)でした。教科別の倍率、6年間の推移、そして「採用予定と最終合格者の数字の違い(同じ範囲の数字かは公表資料から分かりません)」は、倍率の専用記事にまとめています。

■ 北九州市の倍率|令和9年度採用の志願状況と6年間の推移(校種別・教科別)
■ 北九州市の特別選考と一次免除ルート|教職経験者・大学等推薦・社会人・複数免許状・教職大学院・英語加点

① 志望動機・併願|「全部受かったら北九州に来ますか」と聞かれた報告も

北九州市の個人面接では、志望動機と併願の確認から入ったという報告があります。受験者の報告では、実際に以下のような質問がありました。

  • なぜ北九州市の採用試験を受けましたか(志望しましたか)。/なぜ北九州市ですか。
  • 北九州市以外に受けている自治体はありますか。→ 全て受かった場合、北九州市に来ますか。
  • 併願していますか。→ その理由を教えてください。/併願していないなら、なぜうちだけに絞ったのですか。
  • なぜ小学校を志望しましたか。/受験校種以外の校種免許を取った理由はありますか。
  • 副免の校種に飛ばしても不安はないですか。→ どんなことが不安ですか。
  • あなたが小学校教員に向いていると思うところは何ですか。/自分のどのようなところが教師に向いていると感じますか。
  • あなたが北九州市に貢献できることは何ですか。/北九州市で行いたい教育は何ですか。
  • 北九州市の良いところは何ですか。→ もしあれば、悪いところは何ですか。
  • 採用までの間、どうやって過ごしますか。/あなたが教員になるために努力していることは何ですか。
  • ご家族は、あなたが教員採用試験を受けることを知っていますか。/本市への赴任について、ご家族の理解は得られていますか。(家族構成が特定される表現は一般化しています)

注目してほしいのは併願の確認が3年連続で出ていることです。しかも「受けていますか」で終わらず、「全部受かったらどうしますか」「なぜうちだけに絞ったのですか」まで踏み込んできます。北九州市は福岡県・福岡市とは別の採用試験を実施しており、本気度を確認される場合があるので、答えを用意しておくと安心です。

併願を隠す必要はまったくありません。聞かれているのは事実だけでなく、「北九州市を選ぶ理由を自分の言葉で持っているか」だと考えられます。志望動機が思い出話で終わっている人は、ここで崩れやすいです。「恩師がすてきだったから」ではなく、「公教育を選ぶ理由」と「育てたい子ども像」まで言い切れるかどうか。作り方はこの動画で例文つきに解説しています。

② 北九州市の教育施策|「こどもまんなか教育プラン」はぜひ読んでおきたい

北九州市の面接では、確認できた年度で繰り返し出ているのが、市の教育施策と教育課題に関する質問です。実録では以下のように聞かれています。

  • 北九州市の教育課題を教えてください。(実録は令和6年度採用の1件。市販の過去問集では複数年度で出題)
  • 北九州市の教育施策について知っていることはありますか。→ どんなことに取り組みたいですか。
  • 本市では、英語教育を小学1・2年生から始めることになりました。あなたはどう思いますか。
  • 小中一貫教育についてどう思いますか。
  • 本日、朝、新聞やテレビ等で見たニュースで気になったもの、関心のあったものは何ですか。/最近見たニュースで一番印象に残っているものは何ですか。

市販の過去問集を集計した範囲(個人面接は令和4〜7年度採用分)でも、北九州市は「北九州市の教育プラン」「本市の教育課題」「学力調査の結果」を名指しで聞く質問が、確認できた年度では毎年のように出ています。しかも令和8年度採用の集団討議では、市の教育プランのミッションそのものが討議テーマになりました。

「北九州市こどもまんなか教育プラン」は、面接でも討議でも使い回しが効く資料です。全部を暗記する必要はありません。5つのミッションの言葉と、そのうち自分がいちばん語れるもの1つ。この2点を用意しておくのがおすすめです。記事の後半に、ミッションをそのまま載せています。

③ 教育観・学級経営・授業づくり

次に多いのが、教育観と授業づくりを問う質問です。受験者の報告では、実際に以下のような質問がありました。

  • どんな学級経営がしたいですか。
  • ICTを用いてどんな授業をしたいですか。(北九州市はICTの質問が、確認できた範囲では全国と比べて多め)
  • 英語を通して身につけたい力は何ですか。(教科の受験者へ)
  • 不登校生徒に対してどんな支援をしていきたいですか。
  • 法律における学校の種類にはどんなものがありますか。(教育法規からの出題)
  • あなたが普段の生活で心掛けていることを教えてください。
  • 実際に想像と同じだったところ・違ったところを教えてください。(学校現場について)

過去問5年分の集計では、確認できた範囲で、北九州市はICT・端末、外国籍・多様性、ストレス・メンタル、不登校、働き方・同僚の質問が全国と比べて多く、逆に志望動機・保護者対応・学級経営・特別支援・地域連携は全国と比べて少ないという特徴が出ました。「一般的な面接想定問答集」をそのまま持ち込むと、北九州市では準備の重心がずれる場合があります。

④ 服務・働き方・同僚関係|「教員の評価制度」まで聞かれる

北九州市でもうひとつ目立つのが、教員という職業そのものへの考えを問う質問です。

  • 体罰や不適切な発言についてどう思いますか。
  • 教員の評価制度についてどう思いますか。
  • 学校の教員は業務が多いですが、大丈夫ですか。→ どう対応しますか。
  • 幅広い年齢層がある職場で、どのようなことを大切にしていきたいですか。
  • この面接の自己評価は何点ですか。(理由も含めて)

「教員の評価制度についてどう思いますか」は、教職教養の勉強だけでは答えにくい質問です。北九州市は働き方・同僚関係・メンタルに関する質問が、確認できた範囲では全国と比べて多めで、「入ったあと続けられる人か」を確かめにきていると考えたほうが自然です。

面接の最後に「今日の面接は何点でしたか」と聞かれた報告があります(実録・市販の過去問集とも令和6年度採用)。ここは謙遜しすぎも自信過剰も損。点数そのものより「なぜその点数か」「足りなかった部分をどう埋めるか」を、落ち着いて言えるかどうかを見られていると考えられます。深掘りされる前提で準備する方法は、大学講演でまとめました。

⑤ 個人面接のなかの「場面問題」|北九州市は面接官が役割分担

北九州市には「場面指導」という独立した科目はありませんが、個人面接の中で場面を投げられるという報告が複数あります。実際、中学校の受験者からは「面接官3人のうち1人が場面指導担当だった」という報告が届いています。

  • 授業前、座らずに騒いでいる子どもがいます。あなたはどうしますか。→ そのような発想になったのは、これまでのボランティア経験が活きているのですか。(経歴が特定される表現は一般化しています)
  • (子ども同士で)失敗をバカにする発言に、どう対応しますか。
  • 不登校生徒に対して、どんな支援をしていきたいですか。

過去問集の集計でも、北九州市は「〜の場合どうするか」と行動を問う質問が、確認できた年度では毎年のように出ています。離席する児童、授業中にうつ伏せになっている児童、けがをした児童への対応、携帯電話を学校に持ってきたいと言われたとき、隣のクラスで体罰を目にしたとき——こうした日常の一場面が中心です。

場面を聞かれたときに慌てないコツは、「客観的な事実を聞く → 気持ちに寄り添って聞く → 理想的な未来を聞く」という順番を意識しておくこと。また、北九州市では「組織的に対応する手順について」という質問も出ています。ひとりで抱えない答え方を選んでください。3つの型ごとの解説はこちらです。

模擬授業|小学校は「国語・算数」、中学校は「学級活動」の報告が多い

北九州市の模擬授業には、報告のうえでは校種による出題の分かれ方が見られます。実録4名と、市販過去問集の令和8年度採用分26問を突き合わせると、次のようになりました。

小学校国語と算数の単元から出題。算数は割合・百分率・図形の面積・角の大きさ・比例など、国語は言葉の意味・接続語・短歌・方言と共通語など。小学1年生向けの「ひらがな」「たしざん」「ながさくらべ」のような課題も出ています。
中学校(全教科)報告では、教科の授業ではなく「学級活動」でした。学習指導要領・中学校 特別活動の「学級活動の内容」がテーマになっています(進路、勤労観・職業観、人間関係の形成、食育、健康・安全、学級の組織づくり、生活上の諸問題の解決、多様な集団の生活の向上など)。
提示のされ方2つのテーマが示され、どちらかが割り当てられるという報告あり(令和6年度採用・中学校)。中学校英語の受験者にも「主体的な進路選択と将来設計」という学級活動のテーマが出ています(令和8年度採用)。
準備時間報告では、指導案(略案)記入10分 → 実演5分。指導案は見ながら授業してよく、終了後に回収されました。

※出典:令和6年度〜8年度採用の受験者報告、および市販の全国版過去問集(令和8年度採用・北九州市の模擬授業)の傾向集計。
「学級活動の内容から出題される」は受験者報告にある見立てで、実施要項には書かれていません。ただし過去問集の中学校テーマが学習指導要領の学級活動の内容とほぼ対応しているため、この記事でも傾向として紹介しています。

実際に出題された模擬授業のテーマ(受験者報告)

  • 【小学校・令和6年度採用】小学5年生 国語「聞くこと話すこと」。これからの学校生活をより良くするためにどうすべきかを考え、話し合うための議題を決める授業を行いなさい。
  • 【小学校・令和7年度採用】小学6年生 算数「場合の数」の授業を行いなさい。(10分の構想時間で作成した指導案に沿って授業すること)
  • 【中学校・令和6年度採用】次のいずれかのテーマで学級活動の授業を行いなさい。①主体的な進路計画やそれに向けた学習に関する指導 ②勤労観・職業観に関する指導。
  • 【中学校英語・令和8年度採用】「主体的な進路選択と将来設計」の授業を行いなさい。

中学校の方に朗報です。学級活動の内容は数が限られています。学習指導要領の該当ページを開いて、ひとつずつ「この時間で子どもに何を持ち帰らせるか」を書き出しておけば、当日どれが来ても対応しやすくなります(要項に出題範囲の定めはないため、教科の出題がないとは言い切れません)。教科の指導案を何十本も作るより、効率のよい準備になる場合があると考えています。逆に小学校の方は、国語と算数の代表的な単元をひととおり触れておくと安心です。

そのうえで、5分の実演で評価が分かれるポイントは3つだと私は考えています。

  1. 子どもが見える——目の前に子どもがいなくても、返ってくる反応や疑問がリアルであること。「こんなにスムーズには進まないだろう」という想定で作った授業は、現場でもうまくいきません。
  2. 意図が見える——なぜそのタイミングでその発問なのか、なぜその立ち位置なのか、なぜ板書したのか。一つひとつの行動に理由があること。
  3. その人らしさが光る——この授業を通して子どもに何を学んでほしいのか、どんな力をつけてほしいのか。知識を注入するだけの5分にしないこと。

令和6年度採用の中学校の受験者からは、板書と指名発言が必須で、他の受験生が生徒役だったという報告があります。「指名する→反応が返る→それを板書で受け止める」という往復を、5分の中に入れておくと安心です。この3要素を実演で確認できるのがこちらの動画です。

「落ちる模擬授業」と「受かる模擬授業」を同じ題材で並べた実演もあります。導入の作り方の差が、いちばんわかりやすく出ています。

集団討議|「感想+討議+発表」を人数×5分に収める

北九州市の集団討議で実際に出たテーマです(受験者報告)。

  • 【小学校・令和6年度採用】忘れ物の多い児童生徒に対して、担任としてどのような取組をするか討論しなさい。(1人5分・全体25分)
  • 【中学校・令和6年度採用】学び続ける教師が求められる今、大切にしていきたいことについて討論しなさい。(受験生の人数×5分)
  • 【小学校・令和7年度採用】今日学校を休んだ子どもの保護者から「子どもが学校に行きたくないと言っている」と電話がありました。どのように対応しますか。(20分=1人5分)
  • 【中学校英語・令和8年度採用】子どもの家庭学習を定着させるための取組について討論しなさい。

市販の過去問集に載っている令和8年度採用の北九州市の討議テーマ15件も集計しました。4つの系統に整理できます。

①市の教育プランの言葉「居心地のよい学校・学級」「誰一人取り残さない学びの充実」「学びの転換」——市の教育プランのキーワードが、そのまま討議テーマになっています
②授業づくり主体的・対話的で深い学びの実現、個別最適な指導・支援、ICT機器と1人1台端末の活用、家庭学習の習慣づけ、授業力・指導力の向上
③生徒指導・支援不登校の増加への対応、いじめのアンケートに答えた子どもへの対応、性被害の訴えへの対応、通常の学級にいる特別な支援を要する子どもへの学級経営上の配慮
④学校運営・教職小中一貫教育の推進、部活動の地域展開のよさと課題、学校現場における「不易と流行」、教職員として最も大切にしたい思い

※出典:市販の全国版過去問集(令和8年度採用・北九州市の集団討議15問)を当ブログで系統別に分類。
設問文そのものは掲載していません。受験者報告の「子どもの家庭学習を定着させるための取組」は、この15件のなかにも同趣旨のテーマがあり、実録と過去問集が一致しています。

系統がここまではっきりしているのはありがたいことです。①〜④それぞれで「自分の一言」を1つずつ用意しておけば、どのテーマが来ても最初の発言がしやすくなります。とくに①は市の教育プランを読んでいるかどうかで差がつきやすいところだと考えられます。討議は「知識勝負」ではありませんが、最初の一言が出せるかどうかは知識で決まります。

北九州市の討議で通用する型|結論を出す形式の3ステップ

北九州市の集団討議は最後にまとめて発表する形式です。つまり「言いっぱなし」では終われません。私が「結論を出す形式」の対策としてお伝えしている手順は、この3つです。

  1. 方向性を最初に決める。「保護者を黙らせる」のか「保護者と信頼関係を築く」のかで、出てくる対応はまったく変わります。どこに向かって考えるのかを最初に共有してから中身に入る。
  2. 多角的な視点を早い段階で出す。担任の立場、学年や生徒指導部の立場、管理職の立場、保護者の立場、子ども本人の立場。立場と方法の両方を早めに広げてから絞る。
  3. 共通点と相違点を整理する。共通点は「ここは決まりですね」と確定させ、相違点だけをメリット・デメリットで検討する。最後は「どちらかを選ぶ」だけでなく「いいとこ取り」もありです。

役割については、司会(MC)・アイデアマン・サポーターの3タイプで考えてください。北九州市は司会もタイムキーパーもメンバーで決める方式だという報告があり、「誰も名乗り出ない」状況になった例もあります(令和6年度採用の受験者は「誰も司会をしないので、流れの関係で自分がやることになり、『ブレインストーミングで回しましょう』と提案した」と報告しています)。大事なのは肩書きではなく、その場で足りていない役割を自分が補うことです。

逆に、やってはいけないこととして挙げられるのは①我を通す ②長時間ひとりで話す ③論点がずれる ④他の受験者を見下す ⑤無理に司会をするの5つ。持ち時間が「人数×5分」しかない北九州市では、②の長話は特に避けたいところです。1回の発言は30秒〜1分が目安、それを複数回。この配分を意識しておいてください。

全国の集団討論テーマ140問超と、進め方の基本はこちらにまとめています。

■ 教員採用試験の集団討論【過去問140問程度】

実技試験|中学校・特支中学部の5教科のみ

実技があるのは中学校教員および特別支援学校教員(中学部)の理科・音楽・美術・保健体育・英語の出願者・併願者だけです(特支中学部は、一般選考では中学校教員を併願する場合のみ)。実施要項に書かれている内容がこちらです。

理科生徒がいると仮定したうえで、演示実験を行う
音楽①初見視唱(歌唱)、ピアノによる弾き歌い(視奏)。課題曲は試験当日に指定
②和楽器(箏・三味線・尺八・篠笛)から1つを選択し、任意の1曲を演奏。
美術絵画・立体・デザイン・工芸のうち指定するもの
保健体育【共通】ラジオ体操第一、器械運動、球技 【選択】柔道・剣道・ダンスから1種目
英語英語口述試験(英文を読み、その内容について回答する試験)

※出典:令和9年度採用 実施要項「7 中学校教員及び特別支援学校教員(中学部)の…実技試験内容」。
詳細は市の教員採用情報専用サイトに掲載されます。

実技の受験者報告は美術1名分が届いています。令和6年度採用では、絵画(水彩画・80分)と工芸(粘土細工・80分)の2種目が課され、絵画は「時のながれ」を感じさせる空想画(非現実的で不思議な世界)、工芸は「四季を感じる箸置きを2種類」という課題でした。道具は持参するものと配布されるものがあり、アイデアスケッチとコンセプトシートも時間内に制作する必要があったとのことです。

【資料編】年度別・校種別 過去問アーカイブ|受験者4名の実録を収録

ここからは、受験者の報告を年度別・校種別に整理して収録します。個人が特定される経歴・家族構成に関する質問は、省略または一般化しています。

令和8年度採用(2025年夏実施)|1名の実録

中学校・英語

  • 【個人面接】併願していますか。→ その理由を教えてください。/自分のどのようなところが教師に向いていると感じますか。/どんな学級経営がしたいですか。/失敗をバカにする発言にどう対応しますか。/実際に想像と同じだったところ・違ったところを教えてください。/採用までの間、どうやって過ごしますか。/学校の教員は業務が多いですが、大丈夫ですか。どう対応しますか。/英語を通して身につけたい力は何ですか。
  • 【模擬授業】「主体的な進路選択と将来設計」の授業を行いなさい。
  • 【集団討議】子どもの家庭学習を定着させるための取組について。

令和7年度採用(2024年夏実施)|1名の実録

小学校

  • 【個人面接】最近見たニュースで一番印象に残っているものは何ですか。/緊張していますか。/ここまでどうやって来ましたか。/よく眠れましたか。/なぜ北九州市ですか。/併願ですか。/本市では、英語教育を小学1・2年生から始めることになりました。あなたはどう思いますか。/授業前、座らずに騒いでいる子どもがいます。あなたはどうしますか。→ そのような発想になったのは、これまでのボランティア経験が活きているのですか。/北九州市で行いたい教育は何ですか。/北九州市の良いところは何ですか。→ もしあれば、悪いところは何ですか。/ご家族はあなたが受験することを知っていますか。/本市への赴任について、ご家族の理解は得られていますか。(後半2問は家族構成が特定されないよう一般化しています)
  • 【模擬授業】小学6年生 算数「場合の数」。10分の構想時間で指導案を作成し(用紙が1枚配られる)、その指導案に沿って授業を行う。受験者6人(欠席者がいて4人)で実施。待っている受験者は児童役で、二回は児童役に当てる。指導案は見てよい。試験官は2人。
  • 【集団討議】今日学校を休んだ子どもの保護者から「子どもが学校に行きたくないと言っている」と電話がありました。どのように対応しますか。(20分・1人5分)

令和6年度採用(2023年夏実施)|2名の実録

小学校(個人面接は10分・面接官3人)

  • 【個人面接】本日、朝、新聞やテレビ等で見たニュースで気になったもの、関心のあったものは何ですか。/あなたが普段の生活で心掛けていることを教えてください。/なぜ北九州市の採用試験を受けましたか。/北九州市以外に受けている自治体はありますか。→ 全て受かった場合、北九州市に来ますか。/なぜ小学校を志望しましたか。/あなたが小学校教員に向いていると思うところは何ですか。/北九州市の教育課題を教えてください。/あなたが北九州市に貢献できることは何ですか。/あなたが教員になるために努力していることは何ですか。/最後に何かありますか。
  • 【模擬授業】小学5年生 国語「聞くこと話すこと」。これからの学校生活をより良くするためにどうすべきかを考え、話し合うための議題を決める授業。略案を1枚書いて提出(回収されます)。
  • 【集団討議】忘れ物の多い児童生徒に対して、担任としてどのような取組をするか。1人5分の25分。最初の1周(1分間)は模擬授業の振り返りでアイスブレイク。メモ用紙を1枚渡され、終了後に回収。司会進行はメンバー内で決め、最後にまとめて発表する形式。
  • 【当日の雰囲気】模擬も討議も面接もすべて圧迫なし。カウンセリングマインドが徹底され、マスク越しでも分かるほどの微笑みかけ、頷きや相槌が多く、話しやすい雰囲気だった。面接は「緊張すると思いますが、リラックスして落ち着いて話してください」から始まった。

中学校・美術(個人面接は15分・面接官3人)

  • 【個人面接】受験校種以外の校種免許を取った理由はありますか。/併願はしていますか。→ していないなら、なぜうちだけに絞ったのですか。/副免の校種に飛ばしても不安はないですか。→ どんなことが不安ですか。/教員の評価制度についてどう思いますか。/小中一貫教育についてどう思いますか。/体罰や不適切な発言についてどう思いますか。/北九州市の教育施策について知っていることはありますか。→ どんなことに取り組みたいですか。/法律における学校の種類にはどんなものがありますか。/ICTを用いてどんな授業をしたいですか。/不登校生徒に対してどんな支援をしていきたいですか。/幅広い年齢層がある職場で、どのようなことを大切にしていきたいですか。/この面接の自己評価は何点ですか。(理由も含めて)
  • 【個人面接の進み方】面接官がローテーションで3〜4問ずつ質問(個人について聞く人、教育法規・時事について聞く人、場面指導について聞く人と役割が分かれていた)。面接官は全員笑顔で、リラックスできるよう雑談を振ったり深呼吸を促したりしてくれて話しやすかった。ただし質問のあとに「本当に?」「帰ってからまた確認してみてね」という返しもあった。
  • 【模擬授業】次のいずれかのテーマで学級活動の授業を行いなさい。①主体的な進路計画やそれに向けた学習に関する指導
    ②勤労観・職業観に関する指導。面接官2人・受験生4〜6人。指導案記入10分、実演5分。1教室で4〜6人がローテーションで実演し、他の受験生は生徒役。机間巡視は可(面接官の目の前はNG)。後方の黒板に大きいタイマーあり。板書・指名発言は必須。
  • 【集団討議】学び続ける教師が求められる今、大切にしていきたいことについて。面接官2人・受験生4〜6人、時間は人数×5分。模擬授業が1巡したらすぐに始まる。時間内に模擬授業の感想+討論+まとめを面接官に発表しなければならないので計画性が求められる。各自で考える時間は感想と討論の間に数分。司会・タイムキーパーの分担は任意だが、まとめて発表する係は必須。
  • 【実技・美術】絵画(水彩画・80分)「時のながれ」を感じさせる空想画(非現実的で不思議な世界)を描きなさい/工芸(粘土細工・80分)四季を感じる箸置きを2種類作りなさい。道具は持参するものと配布されるものがある。アイデアスケッチ、コンセプトシートも時間内に制作。

北九州市の実録は令和8年9月時点で4名分です。受験された方の報告が、このページをさらに育てます。受験報告はこちらから(2〜3分・匿名OK・お礼の特典PDFあり)。とくに特別支援学校・養護教員・栄養教員、そして実技(理科・音楽・保健体育・英語)の報告が不足しています。

傾向と対策|5年分の出題データと実録から見えた7つの法則

市販の全国版過去問集5年分(令和4年度〜8年度採用・北九州市分)を独自に集計し、受験者4名の実録と突き合わせました。確認できた範囲で見えた北九州市の法則がこちらです。

  1. 模擬授業と集団討議は「同じ部屋・同じメンバー・地続き」。討議の冒頭で自分の模擬授業を振り返るところまでが試験です。他の人の授業も、しっかり見ておいてください。
  2. 中学校の模擬授業は、報告では「教科」ではなく「学級活動」でした。令和6年度採用と令和8年度採用の実録、そして令和8年度採用の過去問集が一致しています。学習指導要領の学級活動の内容を、ひととおり用意しておきましょう。
  3. 「併願していますか」は、3年分の報告すべてに出ています。「全部受かったら来ますか」は令和6年度採用の報告にありました。隠さず、そのうえで北九州市を選ぶ理由を言い切れるように。
  4. 市の教育プランは、面接でも討議でも出ることがあります。令和8年度採用の集団討議では、市の教育プランのミッションそのものがテーマになりました。
  5. ICT・多様性・メンタル・不登校・働き方の質問は、確認できた範囲では全国と比べて多め。汎用の想定問答集だけでは足りません。
  6. アイスブレイク型の質問から入った報告があります。「よく眠れましたか」「ここまでどうやって来ましたか」「緊張していますか」。ここで固くなりすぎない練習も、意外と大事です。
  7. 圧迫なしと感じた報告も、返答後に確認するような追質問を受けた報告もあります。「本当に?」「帰ってからまた確認してみてね」という返しの報告があります。追質問がつながる質問は、確認できた範囲では全国と同程度。想定問答は一問一答ではなく「深掘りツリー」で作ってください。
北九州市が求める教職員像と期待される資質(実施要項より)
  • 高い使命感と豊かな人間性
  • 学び続ける姿勢と柔軟な対応力
  • 誰一人取り残さない姿勢と人権尊重の精神

実施要項の冒頭に、この3つだけが掲げられています。ここで注目したいのは2つ目の「学び続ける姿勢」。令和6年度採用の集団討議テーマ「学び続ける教師が求められる今、大切にしていきたいこと」は、この教職員像と重なるテーマです。3つとも、自分の経験とセットで語れるようにしておいてください。

「北九州市こどもまんなか教育プラン」5つのミッション
  1. 全てのこどもにとって「居心地のよい学校」をつくる
  2. 失敗を恐れず挑戦し、志と人間力を高められる環境をつくる
  3. 誰一人取り残さない学びと、先端的な学びを進める
  4. 学校の自律性と教職員のウェルビーイングを高める
  5. 地域とのつながりの中で、こどもを見守り支え、育てる

出典:北九州市教育委員会「北九州市こどもまんなか教育プラン」(概要版)。
ミッション1の「居心地のよい学校」は、令和8年度採用の集団討議テーマにそのまま登場しました。面接で「北九州市の教育施策について知っていることは?」と聞かれたときも、この5つのどれかに自分の実践を結びつければ、話が一気に具体的になります。

あわせて、『生徒指導提要(改訂版)』には現代の教育課題に合わせた生徒指導の在り方が書かれています。不登校・いじめ・性被害への対応は北九州市の討議テーマにも入っているので、面接・討議どちらの回答づくりにも役立ちます。

面接対策の「全体像」は、こちらの動画で体系的にまとめています。個別の質問対策に入る前に、まずここで土台を固めるのがおすすめです。

よくある質問

Q. 北九州市は圧迫面接ですか?

A. 受験者の報告では「模擬も討議も面接も、すべて圧迫なし」「カウンセリングマインドが徹底され、頷きや相槌が多い」「試験官・職員の皆さんの雰囲気は素晴らしい」と、はっきり書かれています。冒頭に「リラックスして落ち着いて話してください」と声をかけられた例も。ただし、答えたあとに「本当に?」「帰ってからまた確認してみてね」と返されたという報告もあります。詰めているのではなく確認している場合が多いようですので、慌てず受け止めてください。

Q. 小論文(論作文)はありますか?

A. 令和9年度採用の実施要項には、小論文の記載がありません。一次は筆記(教職教養=教育原理・教育心理・教育法規等および一般教養。専門試験があるのは中学校教員・特別支援学校教員(中学部)・養護教員・栄養教員で、小学校教員は教職教養のみ。特別支援学校教員の小学部・中学部には特支専門もあります)。二次は模擬授業・集団討議・個人面接と、対象者の実技です。ただし、〔秋試験〕現職正規教員枠は個人面接のみです。市販の過去問集にも北九州市の小論文は収録されておらず、受験者からの報告もありません。ただし制度は年度で変わりますので、出願前に必ずその年の実施要項をご確認ください。

Q. 面接カードや自己PRシートの提出はありますか?

A. 実施要項では、一般選考向けの自己PR系の提出書類は確認できません。一般選考の場合、実施要項の提出書類は、受験者全員が受験票と返信用封筒、英語加点を希望する人は資格証明書、という構成です(特別選考では、障害者手帳の写し、在職証明書、教職大学院の修了証明書など、区分ごとの書類もあります)。アピールシートの提出があるのは「大学等推薦特別選考」(大学等推薦アピールシート)と「社会人特別選考」(社会人特別選考アピールシート)の2つです(実施要項本体で確認できる範囲)。詳しくは特別選考の記事にまとめました。

■ 北九州市の特別選考と一次免除ルート|教職経験者・大学等推薦・社会人・複数免許状・教職大学院・英語加点

Q. 二次は何日かかりますか? 服装は?

A. 実施要項に「一人あたり1〜2日間」と明記されています。令和9年度採用では8月1日(土)〜8月10日(月)の期間内に実施され、振替試験日は8月17日(月)の予定でした。服装は、市が「職員の服装の軽装化」を通年実施しているため、第一次試験と〔秋試験〕現職正規教員枠の注意事項では軽装(ノーネクタイ、ノー上着、開襟シャツ、ポロシャツ等)とされていました。第二次試験の服装は受験案内で確認してください。

Q. 過去の試験問題は見られますか?

A. はい。実施要項によると、過去に実施した試験問題は北九州市立文書館で閲覧・コピーが可能です(実費は自己負担)。また、第一次筆記試験の問題は受験時の持ち帰りが許可されています(令和9年度採用の問題は令和8年12月頃から閲覧可能)。一次対策をする方は、まずここを押さえてください。

Q. 補欠合格の制度はありますか?

A. あります。第二次試験の受験者で最終合格とならなかった方から補欠合格者が決定され、最終合格者に欠員が生じた場合などに繰り上げ合格となります。補欠合格決定の有無は二次の結果通知と併せて知らされ、繰り上げの対象者には個別に通知されます。補欠の有効期間は令和8年12月31日まで(令和9年度採用の場合)です。

Q. 北九州市と福岡県・福岡市は一緒に受けられますか?

A. 北九州市は福岡県・福岡市と完全に別実施で、要項も日程も倍率も別に公表されています。ただし令和9年度採用は3つとも一般の第一次試験が令和8年7月12日(日)で重なるため、一次を受ける方は併願できません(一次免除の区分なら別です。福岡市の選考区分Ⅳ〔社会人等〕のSPI3は、7月12日までの間で受験日を選べます)。面接では「北九州市以外に受けている自治体はありますか」「全部受かったら北九州市に来ますか」と聞かれた報告があります。答えを用意しておいてください。

面接の手応えが気になる方へ

令和9年度採用では、二次が8月上旬、最終発表が9月30日でした。1か月半以上、結果を待つことになりました。「あの答えでよかったのか」と何度も面接を再生してしまう時期です。面接官の反応の読み方と、手応えがなくても受かる理由はこちらの記事にまとめています。

■ 面接官の合格サイン・不合格サイン|手応えがボロボロでも受かる理由

この記事では、受験者の皆さんからの情報提供に加え、市販の過去問集に掲載された出題傾向も紹介しています。ご協力くださった皆さん、本当にありがとうございます。応援しています!

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